分析のフレームワークについてのおまけ

もっと知りたい人のために。前記事のいろいろな分析手法のことをフレームワークと言います。物事を整理したりするための考え方の「枠組み」という意味で、これはMECE(モレなしダブりなし)で分析できるようなものになっています。
なぜ分析の際、MECEが重要かというと、前述と矛盾するようですが、問題発見において優先順位を間違えないようにするため、ともいえますし、企画における戦略や施策の精度を上げるため、とも説明できます。
問題を定義する際に、視点にモレがあると、「他にも問題があるんじゃないか?」というツッコミが入ります。ダブりがあると、「問題の捉え方にムダがあるんではないか?」というツッコミが入ります。つまり、モレやダブりがあると、本当にそれが重要なのか?と疑問を持たれ、説得力を失うのです。
先人たちは、こういう失敗をしないために、いろんなフレームワークを編み出しました。その代表的なものが、3C分析であり、5つの力分析であり、SWOT分析であり…なのです。
3Cは非常にシンプルながら、MECEによる網羅性の高いフレームワークです。3C分析では、事業や企業を巡る問題を次の3つのCがつく切り口で分析します。
5つの力分析は、戦略論の大家、マイケル・ポーター教授が考えだしたフレームワークです。元々は業界構造を分析して、競合に対して競争優位を築くためのポジショニング(位置づけ)を考えるためのフレームワークです。

SWOT分析は、アンドルーズが示した経営戦略論をベースとしており、自社と環境の最適な適合をみるためのフレームワークです。実務では、まずSWOT分析でそれぞれの情報を出していき、最終的には下の図のようにSWとOTを組み合わせ、クロスSWOT分析をして戦略を見いだしていきます。