3.11から2年

今日は3.11、東日本大震災からちょうど2年目になります。今なお行方不明の方、避難所から出られない方も多くおられ、ご心痛をお察しいたします。

ビジネスの世界では、この日以降、さまざまな転換期を迎えました。製造業では工場の被災から部品供給がストップしたため、サプライチェーンの「再」分散化と部品の汎用化が進んでいます。これは一方で稼働率の低下によるコストアップリスクと、部品汎用化の制約からくる製品の無個性化のリスク(あるのかな?)と裏腹で、難しい舵取りを迫られます。

コンビニと日本人 なぜこの国の「文化」となったのか

コンビニと日本人 なぜこの国の「文化」となったのか

一方、サービス業でも被災対策が進んでおり、この本ではコンビニエンス・ストアの取り組みが細かく紹介されています。
きっかけは阪神大震災での教訓からのようですが、被災当時、翌12日には多くの施策が実行されています。「ライフライン」としての位置づけを担おうとするコンビニ業界の取り組みは、一方でNPOなどとは異なる営利企業のソーシャルビジネス化の取り組みとしてみることも可能です。

あらゆる戦後レジームが揺らいでいる日本においては、国や行政がカバーしなければならない範囲が格段に広がり、かつカバーできなくなっています。各々が社会のあり方・関わり方を本気で考えないといけません。

自戒を込めて。