ヤクザに仕事を学ぶ話と社会的弱者の職業選択の話

http://www.huffingtonpost.jp/storysjp/depression-yakuza_b_5483482.html?utm_hp_ref=tw
リンク先の記事、とても良い記事です。一方で、鬱から立ち直ったご本人の仕事がアフィリエイトだった…というのがどうかなと思うのですが、アフィリエイトでも情報ビジネスでも詐欺でもヤクザ稼業でもそりゃあ一生懸命努力しなきゃそれなりの収益が得られないのは事実。
また、現実的にはこの方にとってはアフィリエイトしかビジネスの選択肢がなかったのだろう、という事実もよくわかります。

随分前ですが、ネットワークビジネスマルチ商法)賛成派の論客とネット上で論戦をしたことがあり、その合理性や正当性を議論したことがありますが、彼らの言い分には首肯する部分はほとんどなかったものの、唯一考えさせられた論点として、「社会的弱者にとって、経済的に自立する一つの手段としてネットワークビジネスが合法である以上、あっても良いのではないか」というものがありました。

私自身はネットワークビジネスというものは「人間関係を換金する」ものであり、儲けようとすればビジネスモデル的にどうしてもグレーゾーンに踏み込まざるを得ない、非生産的・非倫理的なものだと思っていますが、社会的弱者がとりあえず社会復帰する手段としての仕事として、よりベターなものがあるのかというと、確かに現状難しいなとも思うのです。
ノーマライゼーション、自立という観点から、憲法上とは別の意味で職業選択の自由度が増す社会ができることを望んでいます。