企画はそんなに難しいものじゃあない:②〜問題解決ってなんじゃらほい〜

前回、企画とは「問題解決のシステム」であると説明しました。ではここでいう問題とは、誰のどんな問題でしょうか?
まず誰から考えてみましょう。一般に考えると「顧客」なので、大雑把に分ければ「ビジネス相手」と「一般の人(消費者)」と考えられます。ビジネス相手には企業や政府・自治体、学校や病院などの公益法人といろいろあります。俗にいわれる「B to B」「 B to G」「 B to C」などのくくりです(B=Business, G=Goverment, C=Consumer)。
相手が違えば当然抱えている問題は違う、と思えますが、実はグルーピングしてみるとたったの7つ。しかもほとんど差がないのです。下の表を見てください。

このように、問題を類型化すると、SVQCDMSとなります。もう少し分けると企業においては最初のSVが「ビジネスの大目的」、次のQCDを「ビジネスの基本3要素」(企業にとっては競争力の源)、さらに次のMSはそのQCDを支える要素、プラットフォームといえます。

さて、ここでそもそも論に戻します。「問題」とは何でしょうか? 問題解決の理論では、問題とは次のように定義されます。

上記の図からわかるように、問題とは「目標と現状とのギャップ」と定義されます。つまり、「本当はこうでないといけないのになぁ」というのが目標であり、「でも実際はこうなんだよなぁ」というのが現状にあたります。よって「問題解決」とは「現状を目標に近づける」ことをいいます。

さらに話を戻します。上記の定義から、企画を再定義すると、「企画とは、現状(Before)目標(After)に近づけるために何がしかの提案を作ること(How)」となります。したがって、企画のストーリーを単純化すると次のようになります。

実はこれでシンプルなシナリオが出来上がります。簡単でしょ? では次回はこのシンプルなシナリオをもうちょっとだけ手を加えてみます。