日本経済の希望と不安

年明け早々、製造業の投資が活発化しているようです。11日の新聞を見ただけでも、トップ記事がエルピーダ東芝が最先端のDRAMを韓国・サムスン電子に先行して量産体制へ、という記事があり、地元福岡でもダイハツ工業が久留米にエンジン工場を建設、車のシート部品を製造する今仙電機製作所が北九州市に新工場を建設と、明るいニュースが多いようです。日本経済の本格的な復活も予感させるところですが、これは法人税改正を見込んでの動き・・・ではないと思いたいですね。
一方で、日本のサービス業は今ひとつ冴えません。今秋の郵政民営化の議論もなんだか揉めてるだけみたいですし、同じ11日の新聞では人材派遣における事前面接解禁など、何を今更見たいな話に、最近のホワイトカラー・エグぜプ゚ションにしても拙速な部分が見受けられるように、景気がいいなぁと思える話題があまりありません。
日本の社会構造ではまだ製造業における人口構成は多いのでしょうが、法人におけるサービス業の割合は7割以上占めているでしょうから、やはりサービス業でも明るい話題がほしいところ。産業の定向進化としては農・漁業⇒製造業⇒サービス業ですから、製造業がいまだに経済を牽引している状況は必ずしも良いとはいえないような気もします。もっとも最近の製造業、というよりあらゆる産業は付加価値が求められる時代ですから、すべてがサービス業といってもよい時代ではありますが、もっとサービス業も良くなってほしいですね。流通・教育・金融・医療・福祉・ITなどは社会的ニーズが高いだけに期待したいところ。カギはやはり「規制」でしょうか。