わかりやすい表現 "Show Me The Way" / Peter Frampton

Frampton Comes Alive

Frampton Comes Alive

「道を教えてくれよ〜」というわけで、サブタイトルはピーター・フランプトンの名曲より。
先日古本屋で買ったこの本がえらい面白かったのでご紹介。理系の方にはおなじみの講談社ブルー・バックス・シリーズ。コテコテの文系である私にはほとんど縁のないこのシリーズですが、この本は5年前くらいに見かけて「おもしろいな」と思っていた本でした。ただ、買う機会を逸してまして(なんせ理系のイメージが強いので)たまたま寄った古本屋で見かけて「懐かしいなぁ」と思いつつ買った次第。
内容は、世の中にある分かりにくい表現を取り上げ、それがなぜ分かりにくいのか、どう改善したら良いのかをまとめたもの。槍玉にあがった「分かりにくい表現」の事例には、道路標識・合格発表の貼り出し板・地下鉄の案内板・NTTのアンケート・フロッピーディスクのラベル・NHK「中国語講座」のテキスト目次・マンション管理規約・マニュアル類・ホームページのトップページなどなど、身近なものが多く、その都度腑に落ちますし、文系の私だからこそなおのことよくわかるものになっています。
解決方法は実際に本を読んでいただくとして、簡単な練習問題。この看板何が問題でしょうか?(画像はMixiから借用しました)

筆者の藤沢晃治さんは現役のソフトウェア・エンジニアの方で、講演も多くされているようです。藤沢さんの提唱する表現の「品質管理」という考え方は、講師業をやっている私だけではなく、社会人としてのリテラシー能力としても大事だと思います。
藤沢さんはこの本の他にも「分かりやすい」シリーズの著作があります。藤沢さんのホームページはこちらへ⇒http://www.fkohji.com/pc-top.htm