動物園にて "At The Zoo" / Simon & Garfunkel

Bookends

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記事タイトルに合わせてBGMをくっつけてみることにしました。

さて昨日、福岡市動物園に家族3人で行ってきました。私は動物園が大好きで、年2回は必ず行くのですが、ここの料金設定が興味深かったので書いてみます。

個人 大人400円 高校生200円 中学生以下無料
団体(30人以上) 大人320円 高校生160円

や、安い。安すぎる。
東京と言いながら千葉県にある某ネズミー・ランドなんぞ行こうならば、家族3人で十数万かかるでしょう。航空チケット代、電車代はともかく、入場料に乗り物チケット代、そして世界各国の某ランド中でもトップの売上を誇る恐怖のキャラクター土産代…。これはこれでテーマパークのビジネスモデルとして優れていますが、私のような貧乏人にはやはりつらい。それに比べると「市営」の動物園のコスト・パフォーマンスの良さ。経営上はどうなんでしょうね?
動物園って結構お金かかると思うんですよ。人件費は飼育員さんを考えれば同規模の遊園地より絶対かかるはずですし、動物のエサ代、メンテナンスコスト、動物の購入費用など年間で考えればこりゃかなりきついはず。それなのにこの入場料。
うちのかみさんは、中学生時代をこの動物園の近くで過ごしたので、帰り道の途中で動物園に寄って遊んで帰ったそうな(なんせタダだし)。大人にしても400円ということは、マックやスタバで飲み食いするより安くつきますね。
いくら市営とはいえ、これは結局税金投入されることを思えば、もう少しビジネスライクにすべきじゃないでしょうか。事実、この日は家族連れで一杯。入場者の半分はタダじゃないかなと思うと、何だかもったいないような。
「子供も100円でいいから金を取ればいいのに」と私が言うと、かみさん曰く「それだったら来ないと思うよ」と一喝。
「たった100円」と思うのですが、かみさんに言わせればそうじゃなく、「園内での乗り物代、駐車場代、飲食代うんぬんを考えると、入場料がタダだからこそのこの動物園の集客力」だそうです。
うーん、そんなもんなんですかねぇ? 確かに導入コストがなしでその後のメンテや追加サービスでコストを取っていくビジネスはそれこそOA機器からIT関連サービスまで山ほどあるのはあって、そういうモデルが成り立つのは確か。しかしテーマパークでこのモデルが成り立ちにくいのは事実で、来場頻度が余程ないと成り立たないでしょう。
実際ラーメン・テーマパークのように入場料を取っておいてさらに中で飲食代を取る(しかもこれはテーマパーク運営サイドへのロイヤリティも含むはず)モデルがやはり中心で(もっとも現在ラーメン系パークは苦戦しているようですが)、某ネズミー・ランドもそうですね。テーマパークの初期コストとメンテコストの規模を考えると、やはりこれが自然なのでしょう。ただしリピーターを呼ぶほどの魅力がないとすぐに寂れますが。
果たして動物園ビジネス、どっちのモデルがふさわしいのでしょうか? かみさんの言うように、新たなアトラクションなどはない、平凡ともいえる動物園だからこそ無料の魅力が増す、というのも確かかもしれませんね。
ちなみに福岡市動物園はサポーター制度を導入しており、1,000円を払えば年間フリーパス。それでも1,000円かよとツッコミの一つも入れたくなりますが。で、この1,000円は動物たちのエサに使うんだそうです。ライオンなら1食分ももたないのでは?というツッコミを再度入れたくもなりますが、動物園通のかみさんによれば、実はこのサポーター制度、大人気だそうです。実際我々夫婦も入ってますが(w。

さて、私のお気に入りの動物はレッサーパンダ。「レッサー」って「小さい」とか「劣った」という意味があるそうです。元々「パンダ」の名称はレッサーパンダが持っていて、それをあの白黒パンダ(ジャイアント・パンダ)に奪われてしまったという歴史を考えると、実にかわいそうだ。私は断固、レッサーパンダを応援したいと思います(かなりどうでもいい話でしょうが)。
それにしてもレッサーパンダ、動き過ぎでちっとも撮影できません。このあたりも白黒パンダに負けている理由でしょうか?10数枚撮って一番まともだったのが上の写真でした(涙)。