勉強は「書いて覚える」

今日、本屋で勉強法の本を立ち読みしたところ、その本では「勉強は鉛筆やペンで書いてやるものではない」みたいなことが書かれてました。内容的にはかなりくだらない本だったので、その理由ももう忘れましたが、個人的には「書く」って結構大事だと思うのです。
全然いばれる話ではありませんが、私は学生時代、カンニングをしようと思ったことが1度だけあります。大学時代に理系の教養科目(必修)の試験があって、何しろこちとら根っからの文系ですので、覚える気も能力もありませんでした。当然出席はほとんどしておらず、試験前に友人からノートを借りて50ページほどのコピーの山を見て呆然としておりました。


「…カンニングするしかない…」


それはそれは悲痛な思いでカンニング・ペーパーを作ることにしました。大学はカンニングが発覚した場合、一発停学ですから、そりゃあもう必死でした。小さな紙に小さな字で、ポイントと思われることをダーーーッと書き連ねながらも「あーぁ、バレたらどうしよう」という罪悪感。
ところが、何ということでしょう(「劇的ビフォー&アフター」のナレーション風)。カンニング・ペーパーを罪悪感を感じながら書いているうちに覚えてしまったのです。たぶん「できることならこのペーパー使わずに済ませたいなぁ」と思いながら書いていたためでしょう、驚くほどの集中力でポイントをノートからピックアップしつつ(つまり考えながら)、書いていたということなのでしょう。
その後も真面目な学生とは程遠く、試験前になっては友人のノートをコピーするうつけ者でしたが、この「ポイントをまとめて書く」というやり方でなんとかパスしてきました。ただ単にノートのコピーを丸覚えではまず覚えられなかったでしょうね。
またポイントをまとめるのに、ワープロ(当時はパソコンがそこまで普及してなかった)で入力したこともありましたが、やはり力技で「手書き」する方が、自由度も広いし覚えやすかったように思えます。
さきほど手書きの「自由度」ということを述べましたが、これはかなり重要で、多少見栄えが悪くともその自由度を活かして行くほうがクリエイティヴなようです。
で、ここ数年注目して実際にやっているのが「マインド・マップ」。箇条書きなどではなく、中心から放射状の枝を伸ばして連関する項目を書き込んでいく拡散型発想法で、ノート作成にも使える技法です。

人生に奇跡を起こすノート術―マインド・マップ放射思考

人生に奇跡を起こすノート術―マインド・マップ放射思考

ザ・マインドマップ

ザ・マインドマップ

この技法を開発したのはトニー・ブザンという人。人間の思考は脳のシナプスのように放射状に広がるため、そのアウトプットである図式化も放射状に記載していくという理屈だそうです。
使ってみるとこれがなかなか使える。ただし本当に効率的に使いこなすためにはロジカル・シンキング(特にMECE)が必要だと思います。