コンビニの業績比較
週刊東洋経済8月8日号より。コンビニもセブンの値下げ販売禁止に対する排除命令やタスポ効果一巡といった環境から、さまざまな施策を打ち出しているようです。以下は参考資料として。
<コンビニチェーン・ランキング>08年度末・単体ベース
業界1位と2位では利益ベースで相当な差がつくことはよく知られていますが、コンビニ業界も同様なようです。セブンの強さが目立ちますが、それでもチェーンの健全性を示す指標の一つである「既存店売上高」はセブンでさえ下落傾向にあるそうです。
これまで定価販売を基本としていたビジネスモデルにせよ、値下げ販売問題以前にPB(プライベート・ブランド)を投入しており、客数こそ増えているものの、客単価が落ちています。つまりコンビニも既に過当競争にあり、スーパーやGMS同様、価格競争の局面を迎えているといえそうです。
それでも流通業界では一応コンビニだけがなんとか勝ち組といえそうな状況ですが、イオンやマルエツのようなスーパーが小型化していたり、ドラッグストアがコンビニ化するといった動きも出ているようです。スーパーにせよドラッグストアにせよ、もともとディスカウント商材の販売のノウハウを持っているだけに、現在のデフレ状況下ではコンビニがこれらの業態に逆に取り込まれる、ということもあり得るかもしれません。
それにしても東洋経済はいつも特集の内容が濃いですね。紙面デザインのセンスがあまり好きではないのですが、いつも内容は素晴らしいです。
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