介護ベッドの規格変更

Akimitsu2009-02-23

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090223-00000026-yom-soci

 介護ベッドの狭い手すりのすき間に首や頭を挟まれ、死亡する事故が後を絶たないとして、経済産業省は、日本工業規格(JIS)で定めた介護ベッドの規格を改正する方針を決めた。

 2007年12月から半年の間に、すき間に挟まれたことが原因とみられる死亡事故が8件発生。現行の規格ではすき間は6センチ以下とされているが、強い力が加わると手すりがたわみ、人の首を挟んでしまうほどに広がるという。経産省は規格改正で形状などをチェックして安全な介護ベッドの製造・普及を促す。

 JIS規格は来月20日付で変更する。死亡した被害者はほとんどが高齢者とみられる。

 経産省によると、介護ベッドに設置されている手すりは、転落防止の柵の役割も果たす。このため、手すりに体を預ける習慣がある利用者も多く、手をつきそこなうなど、ちょっとしたはずみで首や頭が手すりのすき間に落ち込む危険がある。さらに、高齢者には首が細い人が多い上、痛みや発作によりベッド上で想定外の動きをすることもあるという。

 現行のJIS規格でも、介護ベッドに取り付けられた手すりと手すりのすき間や、手すりとヘッドボードのすき間は、通常なら人の首が入ることのない「6センチ以下」と定められているが、同省で調べたところ、重力がかかったり、横に強く引っ張ったりすると、手すりがたわんで広がることが判明した。

 こうした事故は介護施設や病院などでの療養中に起こった。経産省が07年5月以降の事故を調べた結果、兵庫県で昨年5月、手すりと手すりの間に首を挟んだ利用者が死亡するなど、わずか半年の間に8件の事故が相次いでいた。

 このため経産省は、介護ベッドのJIS規格について、6センチの規定をそのままに、手すりの形状や強度を見極める試験に変更することにした。すき間の上に直径6センチの円筒を置いて、そこに上から約5キロの力を加え、入り込まないかを調べるとしている。(読売新聞)

手すりは転落防止、柵は身体拘束…。なんだか違和感があるなぁとひとりごとでした。