「引き算」のヒット術

日経ビジネス2月9日号より。
過剰なサービスや機能を削ぎ落とし、納得できる価値を利用者に提供することで、利益を確保しつつ価格を抑える「引き算」的マーケティングの発想が必要ということで、ソフトバンクモバイル830P(シンプル携帯)、目黒のスポーツクラブ・カーブス(フィットネス・トレーニング)、キングジムポメラ(メモ専用機)などが紹介されています。
考えてみれば、景気の良い時は高付加価値競争になりやすく、それは利用者にとってオーバースペックになりやすくなり、価格的にも納得性が低くなることはデジタルカメラの画素競争やノートパソコンでもあったわけで、今さら観もある特集ではありましたが、「利益を確保する」ために引き算するという発想は特に今の経済状態からみて正しいマーケティングのあり方であることは確かです。
本特集の中では前述のキングジム(文具メーカー)によるポメラが秀逸だなと思いました。
http://www.kingjim.co.jp/pomera/

(写真はヤフオクからの転載です)
会議などでメモを取ることを想定した電子文具で、ノートパソコンより機動性に優れ(小サイズ・20時間駆動・電源が2秒後に立ち上がる・ATOK採用など)、メール機能などはなし、本当にメモに徹したマシンで、価格は低価格のミニノート・パソコンよりも安い2万円前後。すでに入荷待ちの状態で、ネットオークションでも大人気のようです。欲しい!
追伸:こちらのブログでポメラ開発者のインタビューが掲載されています。
http://yutakarlson.blogspot.com/2009/02/pc.html