松下がやってくるヤァヤァヤァ/THE BEATLES "A Hard Day's Night"

A Hard Day's Night

A Hard Day's Night

6月7日の日経新聞で、見開き2ページにわたる新型テレビビエラ」の全面広告を松下電器が出してました。思えば昨年11月に発覚した85〜92年製石油式ファンヒーターによる事故で、その対応のために追われ、年末年始のかき入れ時にテレビ・雑誌広告をすべて中止、替わりにファンヒーター回収のお願いの告知だけを数ヶ月にわたり続けてきました。
このときに打ったテレビスポットが約800本以上、かかったコストは100億円規模だったと記憶しています。また6月8日現在、いまだに同社のトップページはその告知が全面に出ています。
http://www.panasonic.co.jp/
結果的に、これら不祥事ともいえる事態を発生させ、まともな販売活動が出来なかったにもかかわらず、昨年度の決算は過去最高益を記録、また迅速・誠実・徹底的な事故対応がかえって同社の信頼度を高めた結果になり、世界各国からリスク・マネジメント、クライシス・マネジメントの模範として問い合わせや見学が後を絶たないそうです。
そんな松下がついに商品広告を再開、シャープがトップシェアを誇るテレビ市場に切り込んできたことはこれまた注目に値します。直近ではサッカーワールドカップ、そして数年後の完全デジタル化を見込んだテレビの販売合戦はシャープ・松下・ソニーの苛烈な三つ巴戦となるでしょう。


ところでこの松下の見事な対応と業績好転化は、現在の中村社長の手腕といわゆる「幸之助イズム」といえる創業者DNAの存在があると思われますが、最近おもしろい本が出ています。
詳細⇒http://tkj.jp/book/book_20130901.html
「あの」宝島社からの松下幸之助氏のムック本ですが、これがなかなかうまくまとまっています。幸之助氏についてはいろいろ書いてみたいこともありますので、追ってまたご紹介いたします。


エデュテーメント・パートナーズ 秋満