新人に必要なもの DAVID BOWIE / "Absolute Beginners"

Best of David Bowie

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本日は佐賀県内の福祉施設で働く新人職員を集めた研修を行いました。「組織行動とコミュニケーション」というお題。
通常、新人を対象としたオープン型の研修の場合、なかなか打ち解けなかったりしておとなしめになりやすいんですが、今日は非常に元気も良く、こちらもノリノリで研修ができました。

今日の研修の中心課題は、バーナードの公式組織論だと思いますが、半世紀も前の理論ながらいまだに「使える」というのは実にすごいなと思います。

<公式組織の3要素>
組織の目的は『協働』にあり、そのためには①「共通目的」と②「個人の貢献意欲」、そしてその両者をつなぐ③「コミュニケーション」が必要である

バーナードという人は学者ではなく経営者でしたが、「経営者の役割」を考えた結果、この公式組織論を生み出しました。この理論のおもしろい指摘として、「コミュニケーション能力の巧拙によって、組織の規模が確定される」というものがあります。つまり、経営者・管理者がコミュニケーションできる範囲が組織の規模だということで、ITが発達してその規模は格段に大きくなったとはいうものの、フェイス・トゥ・フェイスの必要性がゼロではない以上、確かに適正規模というのはありそうです。
ちなみにQCサークル活動やプロジェクトチームのような小集団による活動の場合、その適正人数は5〜7人というのが定説になっています。4人以下になるとメンバーの負荷が大きく、8人を超えるとサボる人間が出てくるからだそうです。ですから研修のグループもできるだけ5〜7人の間で設定してもらうようにしています。
さて、あらゆるビジネスは組織・チームで行われる以上、新人がこれからぜひとも鍛えてもらいたい能力があります。それは「ロジカル・シンキング(論理的思考)」と「ロジカル・コミュニケーション」です。思いつき・惰性による行動はこれからの時代まったく機能しませんし、わかりやすいコミュニケーションが仕事のQCD(品質・コスト・スピード)と直結していることは、例を挙げるまでもないでしょう。

経営者の役割 (経営名著シリーズ 2)

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エデュテイメント・パートナーズ 秋満