王監督の人徳

王さんはおおよそ野球界のみならず、悪い評判のない方ですが、プレジデント2/2号に王さんのこんないいエピソードが。

王貞治は、ソフトバンク・ホークスの監督を退任した2008年の10月下旬、福岡から上京して新聞・通信・テレビのマスコミ各社を回った。これまでのプロ野球監督で、マスコミ各社に退任挨拶回りをした監督は一人もいない。東京では20を超す社を2日間に分けて訪問した。
その席で王は「長い間ありがとうございました」といって頭をさげた後、こういった。
「今後は秋山を支えていきます」
秋山とは自分の後任の秋山幸二監督のことである。これからホークス会長として球団に関係する立場だとしても、みずから出向いて礼をいい、後任者をよろしく、といった監督も日本のプロ野球で初めてである。
この一件に王という人間の在り方が象徴的に出ている。(スポーツジャーナリスト 高田實彦氏)

王さんの場合、お父様の教えがその人格形成に大きな影響を与えたようで、このあたりは巨人の現監督である原さんも同じ。やはり親の背、上司の後ろ姿って大事ですね。