危機の後にチャンスありの歴史的事実

日本経済新聞の元日のトップ記事は、例年この一年をめぐる最重要トピックを取り上げます。今年は「世界 この先」と題し、第一部として「サバイバビリティ」(生き残り能力)となっていました。トヨタの次世代車(太陽電池車)の例などを取り上げ、「危機的状況は発明・発見を生みだす」、だから不満ばかり言ってないで頑張りましょう、といういつもの日経節。で、その記事に過去の経済危機と発明・発見の歴史的循環が掲載されていました。いささか牽強付会な部分もありますが、おもしろかったのでアップしておきます。

1907 米株式相場暴落   → 1908 T型フォード発表
1929 世界恐慌      → 1933 豊田自動織機、自動車部門を設立
1945 第二次世界大戦終了 → 1945 コンピューターの基本技術開発
1979 第二次石油ショック → 1979 ソニーウォークマン発売
1998 アジア通貨危機   → 1998 グーグル設立
2000 ITバブル崩壊    → 2001 iPod発表

また、経済危機の後には新しい秩序が生まれるという点で、1月3日の同記事より。

1907 米株式相場暴落 → モルガンの活躍による経済復調 → モルガン亡きあとの不安 → その対策としてFRB、SECの創設

今回の金融危機が必ずしも歴史的に例がないわけでなく、過度なレバレッジによる経営破たんの例として鈴木商店の例があがってました。鈴木商店については、下記マンガが参考になります。

栄光なき天才たち 総合商社の原点・鈴木商店編 (SHUEISYA HOME REMIX)

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